マンションの雨漏りを止めた加硫ゴムシート防水 大阪市西成区

施工前

施工後

基本情報

・施工年月
2014年11月
・地域
大阪市西成区
・建物種別
ALC造5階建て
・平米数
140㎡
・材料
加硫ゴムシート
・工期
1週間

施工内容

・改修前施工内容
加硫ゴムシート防水 工法は不明
・改修後施工内容
加硫ゴムシート防水(密着工法)

屋上が雨漏りしてるから見てほしい

今回は大阪市西成区にあるALC造5階建てのマンションです。
このマンションは弊社の従業員が住んでいるマンションだったのですが、オーナー様から「ちょっと雨漏りしてるから見てくれへんか?」と相談を受けたので、屋上に登って防水の状態をみたところ、破損個所がいくつか見えたので、ご依頼を頂きました。

加硫ゴムシートの経年劣化と排水口が雨漏りの原因

屋上に上がってみたところ、既存の加硫ゴムシートのジョイント部(つなぎ目)が破損しておりました。
更にオーナー様に尋ねると、強い雨が降った時に水が流れなくなって、排水口のあたりから雨漏りするとのことだったので、排水口も見させていただくと、少し劣化しサビがでていたので、つなぎ目のところから雨水が浸入して雨漏りしていました。

加硫ゴム系シート防水の種類と耐用年数

その名の通りシート防水の種類の一種で、代表的な材料が加硫ゴムシートや塩ビシートです。
この防水は下地の影響をあまり受けないため、既存防水層の上にかぶせてできるので、撤去費用が掛からないというメリットがありますが、その分、施工をキッチリと行わないとすぐにダメになってしまいます。
耐用年数はおよそ15年ほどですが、防水層をシッカリと保つ為にも、トップコートの塗布などの定期的なメンテナンスが重要な工法です。

既存防水層を残したままでの加硫ゴム系シート防水の工程

施工前の破損状況

既存防水層の破損状況
既存防水層のジョイント部の破損状況と部分補修を行っている箇所です。

 

破損個所2
ところどころ、部分補修を行った跡がありました。

 

清掃工程

排水口の清掃 
排水口の清掃を行っています。

 

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手摺りの架台に付着した汚れも落としていきます。

 

 

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ジョイント部分にブチルテープ(両面タイプ)を貼っていきます。

 

ブチルテープについて

これは、簡単にいうと防水用テープのことです。
ただ、普通の両面テープと比べて、接着性が良くて少し厚みがあるので、下地がボコボコの面でもよくなじんで、上にかぶせる防水層の接着性を上げてくれます。
また、防水性、防湿性ががあるので、防水工事や他に防水の必要な車の内装などにも利用されます。

 

 

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アクメボンドというゴムシート用の接着剤を加硫ゴムシートに直接塗布しています。

 

シート切断 
そして、アクメボンドを塗布した後、ジョイント部の補修に合わせて切断しています。

 

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シッカリと接着をさせるために、器具を使って押さえていきます。

 

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ジョイント部の破損箇所の上にかぶせるように、切断した加硫ゴムシートを貼ります。

 

ジョイント部に加硫ゴムシ-ト貼りつけ官僚
全てのジョイント部に加硫ゴムシートを貼った様子です。

 

シーリング材充填
新しく張った加硫ゴムシートの端部にシーリング処理を施します。

 

シーリング押さえ仕上げ
このように、シーリングは押さえ仕上げも行います。

 

トップコートの1層目塗布 
先ず、新しく貼った加硫ゴムシートにトップコートを塗布します。
トップコートは、防水層を長持ちさせるために必要な塗装です。
主に、紫外線や雨水、更には歩いた時にできる傷などから防水層を保護する役割があります。

 

補修箇所のトップコート塗布 
補修箇所全てにトップコートの1層目を塗布しました。

 

通気口の立ち上がり部に塗布 
塗装をする時は、パラペットなどの地面からの立ち上がり部から塗布していきます。
そうすることで、地面側に塗装が垂れて固まることが無いので、キレイな仕上がりになります。

 

パラペット部塗布
パラペット部の塗布状況です。
塗布したばかりの塗装を痛めないためにも、出口から遠い箇所から、出口に向かって塗布していきます。

 

トップコート2層目塗布
トップコートの2層目を塗布します。

 

防水工事完成
少し分かりにくいかもしれませんが、これで加硫ゴムシートの防水工事が完成です。

 

今回の加硫ゴムシート防水のポイント

このマンションは、破損していた箇所を除くと、防水層がシッカリしておりました。
また、マンションオーナー様のご要望があまり費用をかけたくないという事でしたので、破損している箇所のみ補修して、必要最低限の費用で済むように工事を行わせていただきました。

 

このマンションと同じように、雨漏りしているがあまり費用をかけずに雨漏りを止めたい方は、お近くの防水工事を専門にしている業者にご相談されることをオススメ致します。
大阪の方は防水工事専門のアルファーサービスにご相談ください。最適な材料と工法をお伝え致します。そしてご要望であれば下地から長持ちするプロの防水工事を行わせていただきます。

 

よくホームセンターに行って、ご自身で雨漏り補修をされる方を見かけますが、既存防水層の材料と雨漏り箇所次第で使う材料がかなり変わってきますので、かえって下地を痛めてしまって、下地の調整の時間がかかって費用が大きくかかることもよくありますので、ご自身でされる際はご注意くださいませ。

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